こんにちは、こうすけです。
週末とうってかわって、今日は気持ちの良い冬晴れですね。
とはいえ、寒さは一向に和らいでくれませんが…….。
最近は、ずいぶんりんごが美味しくなってきましたね。
今の時期は、蜜もしっかり含んで、かなり甘味のある物が出回っています。
りんごというと、食後に食べたり、アップルパイにしたりと、デザートのイメージが強いですが、前菜やサラダに使っても美味しい。
りんごは、涼性の食べ物。
胃の機能を回復し、食欲改善、喉の渇きや、肺を潤してくれたり、火照りを改善してくれたりと、嬉しい作用がたくさん。
特に風邪を引いた時は嬉しい食材ですね。
今日は、そんなりんごを使った前菜のご紹介。
りんごのチーズ焼き
【必要な材料(2人分)】
りんご:1/2個
チーズ:お好みの量(溶けるタイプであれば、お好きなものを)
オリーブオイル:適量
顆粒:ひとつまみ
胡椒:適量
今回は、チーズはモッツアレラチーズを使いました。
りんごを食べやすい大きさに切って、軽く塩を振って、モッツアレラチーズと一緒に焼くだけ。
仕上げにオリーブオイルと胡椒を、お好みで加えても美味しいです。
さっと出来る前菜なので、おすすめです。
因みにチーズは寒性の食べ物。
潤い改善や、熱冷ましの効果も期待できます。
りんごもチーズも潤いを与えてくれる食材なので、便秘にもお勧め。
ただし、どちらも体を冷やす食材ではあるので、今回の様に、温めて食べるといいですね。
冬場で風邪が相変わらず流行っているので、熱が出たときの、熱冷ましにも良いかもしれません。
こんにちは、こうすけです。
今日の薬膳テロワールレシピは、引き続き「キャロット・ラペ」のご紹介。
前回の記事でも書きましたが、ニンジンは、薬膳では重宝されていた食材です。
体にエネルギーを与えるためにも、「食べる」というのは、大切です。
その「食べる」を充実するためにも、消化機能促進に役立つニンジンは、美味しく食べたい食材ですね。
今日のアレンジ版は、クコの実入りキャロット・ラペです。
クコの実は、ニンジン同様、味は甘く、穏やかな性質を持っています。
肝や腎を養い、疲れ目や肺の機能促進、乾燥による咳などに役立ちます。
【材料:2~3人前】
ニンジン:1本
はちみつ:小さじ1
ビネガー:20~30cc
ニョンスオリーブオイル:80cc~
ゲランドの塩 顆粒:ひとつまみ
クコの実:10粒
基本的な作り方は、前回と同様です。
調理器具は、変わらず、この辺りが揃っていると便利です。
今回のアレンジ版は、ドレッシングをアレンジ。
ドレッシングにクコの実を使うのですが、クコの実は、そのまま食べると、歯にくっついて、食べづらいので、あらかじめビネガーに浸しておきます。
ニンジンの下処理をする前につけておくと、程よい食感になっています。
それでは、ニンジンを擦りおろしていきます。
ニンジンを擦りおろしたら、ドレッシング作りに。
今回もきちんと乳化させていきます。
今回とろみに使うのは、マスタードの代わりに、ハチミツです。
そこに、またオリーブオイルを少し加えて、混ぜます。
これが今回の乳化した状態です。
ここまできたら、残りのオイルを多めに加えつつ、更に混ぜていきます。
好みのオイリーさに近づいたら、塩を加えて、味を整えます。
このドレッシングに、先ほどのニンジンを加えて混ぜたら完成です。
ハチミツの甘みも効いた、ほんのり甘酸っぱいドレッシングのキャロット・ラペに仕上がりました。
ハチミツにも、もちろん薬膳的な力あります。
胃の機能を整えたり、便秘や疲労回復、空咳などにオススメです。
クコの実とも相性がいいですね(ただ、ハチミツもクコもお腹を下しやすい人は控えた方が良いです)。
美味しく食べて、エネルギー補充です。
おはようございます、こうすけです。
今日の薬膳テロワールレシピは、フランスのオーソドックスなサラダ、「キャロット・ラペ」のご紹介。
キャロット・ラペといえば、ビストロや、フレンチの惣菜で定番のサラダです。
ニンジンをふんだんに使った、このサラダは正に薬膳料理にふさわしいひと品。
このキャロット・ラペをベースに、これから数回に渡って、薬膳的なアレンジをしたキャロット・ラペのレシピをお伝えしたいと思います。
今日は、一番ベーシックなキャロット・ラペから。
【材料:2~3人前】
ニンジン:1本
マスタード:小さじ2
ビネガー:20~30cc
ニョンスオリーブオイル:80cc~
ゲランドの塩 顆粒:ひとつまみ
胡椒:適量
キャロット・ラペの「ラペ」は、râpéeと書きます。
フランス語で、「擦りおろす」を意味する言葉。
擦りおろしニンジンといったところでしょうか。
調理器具は、このあたりが揃っていると便利です。
ラペというくらいなので、左の卸し金があると、正しくキャロット・ラペ。
とはいえ、卸し金がなくても、全然大丈夫です。
包丁で千切りでもいいですし、ピーラーで削るようにしても、美味しく仕上がります。
まずは、卸し金で、ニンジンを擦りおろしていきます。
慣れないうちは、擦りおろしづらいので、怪我をしないように気をつけてくださいね。
僕は、未だに苦手です。最後まで擦りおろせたことがありません。
仕上がりは、こんな感じになります。
包丁の場合は、ニンジンを薄くスライスします。
これくらい薄いと、食感もいいので、オススメです。
それを千切りにしていきます。
ラペっぽくしたいので、少し幅広にして見ました。
皮むき器があると、更に便利です。
鰹節のごとく、削っていきます。
ニンジンを持っている指を削らないように、気をつけてくださいね。
仕上がりは、こんな感じです。
今度は、ドレッシングを作っていきます。
今回は、一番シンプルなドレッシングに。
このドレッシングを作るときに、大切なのが乳化させること。
乳化とは、水分と油分を混ぜ合わせて、とろみをつける方法です。
水分と油分を混ぜ合わせるときに、とろみのある食材を加えておくと、乳化しやすいです。
分かりやすいのは、マヨネーズですね。
この場合、とろみのある食材は、卵黄になります。
さて、今回のドレッシングでは、とろみのあるものとして、
マスタード
を使います。
ビネガーにマスタードを加えたら、全体をなじませるように、軽く混ぜ合わせます。
ビネガーは、お好みのものをお使いください。
今回は、リンゴ酢を加えています。
そこに、オリーブオイルを少し加えて、混ぜます。
この「オリーブオイルを少し加えて、混ぜる」を数回繰り返します。
そうすると、だんだん全体が少し濁って、とろみがついてきます。
こんな感じですね。
これが乳化した状態。
ここまできたら、残りのオイルを多めに加えつつ、更に混ぜていきます。
好みのオイリーさに近づいたら、塩を加えて、味を整えます。
それにしても、乳化というのは、素晴らしいですね。
乳化を発見した人は、本当に偉大。
このドレッシングに、先ほどのニンジンを加えて混ぜ、最後にニンジンの葉っぱ(パセリなどでも可)を散らしたら完成です。
ほんのり酸味の効いたドレッシングで、いくらでも食べられる気がします。
では、ここで薬膳的なお話を。
ニンジンは、味が甘く、穏やかな効能を持つ食材とされています。
肺や脾、肝臓の調子を整えると言われています。
消化機能を調えて、胃や消化組織の中に停滞している、未消化なものを取り除くのに、役立ちます。
また、眼の乾燥や疲れ目などにも良いとされています。
中国では、宮廷料理に欠かせない食材の一つで、その昔、皇族の専属医が多用していたとの話もあるほど。
穏やかな性質なので、毎日食べてもいいくらい。
調味料で使ったビネガーも、消化促進や、血行促進などにおすすめ。
マスタードの原料となる、シロガラシの種は、白芥子といって、中医学では、生薬としても使われています。
体を中から温めたり、痛み止めや気を巡らせるのにも用いられます。
こうやって分析してみると、消化促進として、かなり理にかなったサラダですね。
お肉などの付け合せに食べたくなる理由がわかった気がします。
お腹の調子を整えたいときに、食べると良さそうですね。